またP&I保険を8$/GTと仮定し、それらの和として全体の保険を10$/GTと本シミュレーションでは仮定することにした。一方、スエズルートについては今までの実績値から算定することができる。結果的には、NSRの保険料はスエズルートの約2倍の金額を設定したことになる。
燃費:
ここ数年、燃費は変動している。燃料の粘度を380cStとし、過去5年間の平均値である91$/tonを採用した。
港費:
トン税として課せられる港の使用料の他、タグボート、荷役装置の使用料から成る。港と荷物の種類により大きく異なる。ここでは、荷物は穀物、プラスチックなどのバルクと想定した。横浜、ハンブルクについては実績値を、Dikson、TiksiについてはINSROPの報告書に記載されている調査値を採用した(WP-128)。
スエズ運河の通行料:
通行料はスエズトンと呼ばれる容積トンの一種と船種によって決まる。ここではバルカーの総トン(GT)とスエズトンの相関を求め、GT当たりの通行料を推定し、各船の総トン数から積算した。