船首A、B、Cと船尾a、bの組み合わせから成る船型についての試験から得られた結果は以下のようにまとめることができる。
●氷中抵抗性能の観点からは船首Bが最も優れている。
●いずれの船型も氷中旋回性能が悪い。特に、船首Bの旋回性能が劣る。
●船尾bは排氷性能の観点からは良いものの、推進性能の観点からは船尾aが好ましい。
●平水中推進性能の観点からは船首形状の違いによる性能差は顕著ではないが、船首Aが最も優れ、B、Cの順となる。
●波浪中のスラスト増加の観点からは、船首Cがスラスト増加量が最も小さく、次いでA、Bの順となる。