その後、連絡会の名称について、私的オンブズマンという言葉があるため公的オンブズマンとしてはどうか、話し合いの場、協議の場ということも含めた連絡協議会としてはどうか、等の意見があったことの紹介がなされ、具体的な検討に入ったが、関係機関が参加し易い名称とすることが大事であるなどとの意見が出され、案のとおりの名称が了承された。
また、申合せ(案)の内容については、話し合い、協議という語句の取り扱いについて検討されたが、これも関係機関が参加し易いことが大事であるとの理由により、案のとおり「申合せ」(資料1)が決定された。
[各出席機関から制度及び活動状況について紹介]
宮城県林屋県政オンブズマンの司会により、出席の各機関から資料2を基に各々の機関の制度 (根拠、定数、任期、任務、権限等)及び活動状況 (受付方法、公表状況、件数等)について説明と情報交換が行われた。
[後半:提起されたテーマ (広報活動、介護保険サービスに対する苦情の対応、各機関が行った意見表明等)についての意見・情報交換]
川崎市大石市民オンブズマンの司会により、広報活動の問題、介護保険サービスに対する苦情対応についての問題、各機関が行った意見表明等について意見・情報交換が行われた。
― 以下、意見・情報交換の概要を記載 ―
[広報活動について]
(秋田県) 秋田県は、今年の5月10日に発足して以来18件と、件数が少ないと考えている。他の県市の効果的な広報活動を知りたい。
なお、秋田県は、制度設置時にはパンフレットは予算の都合もあり作成していない。県内各市町村の広報紙や県のテレビ・ラジオの広報番組、全戸配布の県広報紙でPRをしている。
今後の課題として、全戸配布の広報紙にコラム欄を設け制度の周知を図ること、県内の主要銀行、郵便局に依頼して苦情の申立書を置いてもらうことを主に考えている。
(川崎市) 平成7年の3月に市民調査を市民局が実施。周知度約50%の結果が出た。事務局でもあらゆる機会をとらえて広報活動を実施している。
印刷による広報では、「市政だより」(47万8千部)に巡回オンブズマンの案内を掲載している。年次報告、勧告・意見表明があった時に随時掲載をお願いしている。また、市政要覧にオンブズマン制度を紹介、パンフレットによる広報、ポスターの掲示等も行っている。視聴覚広報では、市民放送、インターネットによる制度の紹介も行っている。