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全国行政苦情救済・オンブズマ ン制度連絡会

 

(連絡会の概要)

全国行政苦情救済・オンブズマン制度連絡会は、総務庁の堀行政相談課長の挨拶の後、前半の部では宮城県林屋県政オンブズマンの司会により連絡会開催の申合せ(案)の検討及びオンブズマン等出席機関から各々の制度及び活動状況の紹介が行われた。

後半の部では川崎市大石市民オンブズマンの司会により事前に提起されたテーマ(広報活動、介護保険サービスに対する苦情の対応、各出席機関が行った意見表明等)について、意見・情報交換が行われた。これらの概要は、次のとおりである。

 

[開会挨拶] (総務庁行政監察局行政相談課長 堀 明彦)

御承知の方も多いと思いますが、初めて出席された方もいらっしゃいますから、本連絡会開催に至った経緯を御紹介させていただきます。

3年前から外国のオンブズマンを招脾しまして、昨日のような地域フォーラムを大阪、仙台、広島、今回の名古屋と開催してまいりました。この間、地方公共団体で執行部局から独立した苦情処理の新たな機関として、オンブズマンあるいはそれに類する名称の機関が増加してきた状況がありました。

こうしたことを踏まえ、地域フォーラムの開催の機会に、同じような立場で苦情処理を専担する機関同士の交流の機会を持つことも大変重要ではないかということで意見交換の場を設けてまいりました。そこで2回、3回と意見交換会を開催するうちに、このような場は大変有意義であり、将来にわたって定例的に会合を持つ必要性があるのではないかという意見が出てまいりました。また、出張旅費等の予算手当面でも正式な会合があった方がいいとの意見もあり、正式な会の発足を求める意見が大勢を占めました。

総務庁も皆様と同じように執行機関から独立して苦情処理を行っており、お互いに意見等を交換することは意義のあることと考えておりました。そうしたことから、今回の連絡会を開催することとなった次第です。

本日の会は、冒頭、連絡会開催の申合せ(案)について合意を得た後に、意見交換に移りたいと考えております。皆様のコンセンサスのもとに連絡会が正式に発足することを期待しております。また、意見交換が必ずやお互いの制度の発展に資するものと確信しております。

 

[前半:連絡会の申合せ(案)の検討及びオンブズマン等参加機関から各々の制度及び活動状況の紹介]

 

[連絡会の申合せ(案)の検討]

司会の宮城県林屋県政オンブズマンから、1]平成9年11月、(社)全国行政相談委員連合協議会と総務庁とにより開催された仙台フォーラムの2日目に「地方公共団体オンブズマン等意見交換会」が開催され、その際に全国の地方公共団体のオンブズマンによる連絡会を作ってはどうかとの提言がなされ、総務庁からそのような会ができた場合連絡会の事務を行うとの申し出があったこと、2]平成10年11月に開催された広島フォーラムでは、連絡会設置に向けて準備会を東京で開催することとしたこと、3]今年の6月28日、東京近郊のオンブズマンが集まり、総務庁において準備会を開催し、その準備会において、11月開催の名古屋フォーラムにおいて全国のオンブズマンが集まり、連絡会の名称及び申合せの内容について再度検討した上で正式に連絡会を発足させることとしたこと、などこれまでの検討経緯」について説明が行われた。

 

 

 

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