平山局長:せっかくの機会ですので、できれば、全員の方に一度はご発言いただきたいと思います。
それでは、次は堀田さんから、ご質問でもいいし、自分の日ごろの活動で悩んでおられることでも、何でもご自由にご発言下さい。
堀田委員:昨日はすばらしいご講演をいただきまして、ありがとうございました。土平さんの質問で概略は分かりましたけれど、今一つ、教えていただきたいと思います。
ナショナル・オンブズマンという方が、公的な方ですね。それから、市民のためのアドバイス・ビューローというのが、私的な面というふうに解釈しましたが、その方たちの資格、それから、対人口比でみてどの程度の組織ができているのかお尋ねしたいと思います。
オースティン氏:「アドバイス・ビューロー」のスタッフの資格ということですが、この仕事は非常に複雑で、人々に対する社交性ということも大切ですが、それ以上にいろいろな分野についての、多くの問題に関する知識が十分なければいけないといった条件が必要になってくるのです。
そして、そのスタッフの方たちは、専門知識を持った上でのプ口意識といいますか、プロフェッショナリズムというものを持たなければいけないのです。当然ながら、高い教育を修了している方でなければいけないわけで、大学あるいは大学院を出ている方、それも法律であるとか、社会科学であるとか、そういった専門分野にも詳しい方でなければいけないということがあります。
たとえボランティアであっても、やはりプロとして対応しなければいけないわけですから、自ずと必要となってくる条件というのは、十分な知識のある方ということになるのです。
堀田委員:もう一つよろしいですか。お聞きするだけではいけませんので、私の考えていることを申し上げたいと思います。
私は婦人会を母体に持っています。そのほかにいろいろな団体、役職を持っておりますが、資格といいますとこれというものはありません。ただ、人脈だけは豊富にあります。そういうことから、相談がありますと、専門的なことについては、行政監察局のご指導を仰ぐようにしております。それから、地域的なことで分かる範囲のことは、身近な区役所に連絡し、解決しております。
また、市民の方の身近な意見を集約するため、一年に1回は、私が住んでおります瑞穂区独自の婦人会で婦人懇談会というのを開いています。このようなことについて、どのようにお考えでしょうか。
オースティン氏:今のお話にありましたような、皆様がボランティアという形で、地域の方たちと協力をして問題を解決し、また、専門的な問題については、行政監察局のサポートを得て解決をしていくという処理の仕方は、大変効果的ではないかと思います。