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せつせつと訴える彼女の申出はもっともであり、彼らが日本に住んで良かったと思われるような日本になってほしいと願わずにはいられなかった。

現在、彼女は、日本国籍を取得するため、手続き中であるが、国籍取得には日本独特の壁があり、なかなか難しいようである。

この相談が契機となり、彼女からは、その後も、自治会(町内会)の駐車場の件や、サークル活動についての相談があった。

 

8. 路地裏の国際化と行政相談

 

愛知県豊田市

行政相談委員 杉浦 明道

 

1. 路地裏の国際化

いつの頃からだろうか、豊田の街に外国人の姿が溶け込んだのは。私が住む豊田市は、自動車の街。いつの間にか、労働者として入国した日系二世やその家族が増加し、今では買物に出て、外国人の方と肩を並べて商品を見ることにも違和感はなくなりました。昔からそうであったかのように外国人の方との日々が過ぎています。しかし、外国人の方は、私達のように違和感なく日本での日々を送っているのでしょうか…。

2. 外国人の方との出会い

私は、お寺の住職を務めています。9年前(平成元年)、とあることから入国管理局の職員から自殺未遂のタイ女性の保護を依頼されました。職業がら断ることもできず、本国へ帰国するまでの1か月間、私のお寺で面倒をみることになりましたが、その間、言語の違いから十分とはいえないコミュニケーションの中で、彼女の精神的疲労の回復を図りながら、違法入国し、異国の地で働く外国人の厳しい状況を実感させられました。これが私の外国人の方とのお付き合いの始まりです。

以来、外国人の方本人は元より家族、友人や知人、医師、ケースワーカー…、弁護士、大使館等の書記官、入国管理局職員、県、市町村職員等から相談があり、その件数は数百件に及びます。相談内容は、一時保護、帰国の支援、在留資格、結婚、出産、離婚、解雇、労働災害、行方不明者の捜索、刑事事件等広範囲に及び、中には日本で死亡した方の葬儀、お骨の本国への移送の相談もありました。

このような相談を取り扱うたびに感じるのが、行政(法律)の壁の厚さです。

3. 外国人の方の行政相談

(1) 短期滞在型の査証(ビザ)で入国し、就労する。その間に日本人との子供が生まれる。しかし、これは不法在留に該当し、発覚すれば強制送還の処分が待っています。そうなれば、親子は法律により引き離され、家族は崩壊し、何の罪もない子供が、突然、親の一人を失うことになり、強制送還は回避したい。

 

 

 

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