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2. 子供の健康に関する対訳冊子の作成

 

東京都世田谷区

行政相談委員 徳岡幸子

 

(1) 平成7年、祖師谷留学生会館で活動しているボランティアの方達から、同留学生会館ファミリー棟には、世界各国から集まった留学生の家族が住んでおり、国によって子供の健康に関する対応が異なるので、日本の予防接種、定期健康診断等について対訳のあるまとまった冊子の必要性とその作成の要望を受けました。

同時に外国人の乳幼児を保育をされている保母さん達から、お互いに言葉が不自由なので、コミュニケーションに苦労する場合があり、特に健康面の説明(蟯虫検査の方法等)に困る事が多いという相談を受けました。

そこで、私も行政に頼るだけでなく、SIFA(注)の一メンバーとして5人の方と力を合わせ、日本での予防接種、定期健康診断等に関する資料集めと対訳を約1年半程かけて平成9年3月に完成しました。この対訳を区長に報告、お届けし、区内の必要とされる保健福祉センター、行政の窓口、保育園、児童会館等に配付しました。

この事で、日本に来た外国人のご家族やボランティアの方達に少しでもお役にたつことができて、国際社会の一隅を照らす灯火になればと完成した時は本当にほっとした思いでした。(注) (SIFA) Sosigaya International Friendship Association

(2) また、昨年4月、海外での豊富な生活体験を活かされて留学生会館の留学生の為に物心両面でのボランティア活動をされている友人のHさんから、ナイジェリア人留学生M氏の子供達の保育園入園について相談を受けました。

M氏夫人は、来日してすぐ保育園入園申請手続をすませたにも関わらず、後から申し込んだ人達が先に入所するのは人種差別ではないかという不満です。早速、行政機関に問い合わせると申請手続の時点で互いに言葉の不自由さからくる誤解があったこと、乳幼児2人を同時に近くの保育園へという条件が難しかったこと、受入れ側にも不安があったことなどがわかりました。これは母国と全く異なる生活環境、言葉、経済的問題等で育児も困難な状態であるということです。そこで私も地域の保育関係の情報を入手する等努力したところ、3か月後、M氏の子供達は2人揃って保育園に入園することができ、現在母親と元気に通園しています。

行政機関と保育園とボランティア三者の歩みよりが実ったものと感謝しています。

後日、M氏から丁重な礼状をいただき、行政相談委員として少しでもお役に立てたことが嬉しく、今後も地域の人達の良い相談相手になりたいと思います。

 

 

 

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