したがって、縦のネットワーク構築は、財政面を含む活動支援、情報提供、連絡会議の開催などを積極的に行う必要があろう。
イ 横のネットワーク
前述したように、最近では、外国人相談の内容が多様化・専門化しており、横のネットワークによる情報交換を緊密にすることは情報の共有に連結するものであろう。また、それぞれのレベルにおける相談内容に類似性があるのは当然のことである。同レベルの自治体間においては他の自治体の状況を理解して、自らの自治体の参考に資することもできよう。さらに民間レベルには、専門的・分野別に外国人相談窓口を設置しているところが多いので全国的又は都道府県域的な横のネットワークを構築することは異なる分野の相談内容を把握することができるし、同分野の団体の状況を理解することもできよう。
したがって横のネットワーク構築は、情報交換会や事例研究会などの開催を通じて積極的に行う必要があろう。
ウ 総合的ネットワーク
縦と横のネットワークを構築した上で、総合的に共同で対応した方が能率的であるものについてはその対応を考える必要があろう。外国人相談の共通した大きな問題の一つは言葉の壁である。これを克服するための施策として総合的な通訳ボランティアセンターの設置なども考えられよう。ここにおいて通訳の登録と通訳への研修(たとえば守秘義務の徹底)などを実施すればより質の高い通訳が確保されうることになろう。
また、この総合的ネットワークのなかで、不法滞在者や超過滞在者への対応などをそれぞれのレベルで考え、意見交換の場を創出していくことも可能であろう。