東京都では、都内在住の16歳以上の外国人登録者を対象に、アンケート方式による調査およびインタビューによる「東京都在住外国人生活実態報告書」(1997年3月)を取りまとめている。
(参考)
・アンケート調査有効回答数 892
・回答者内訳:就労者27.7%、留学・就学・研修12%、日本人配偶者20.5%、永住者11.3%、その他8.3%
・国籍別内訳:アジア66%(中国29.7%、韓国・朝鮮21.2%)、ヨーロッパ9.4%、米国・カナダ10.2%、中南米5.2%、その他3.3%
東京都のアンケート調査では、外国人が大都市で生活していく上で関係の深い12の事項がとりあげられているが、そのうち行政との係わりが深いと考えられる、1]生活で困っていること、2]生活情報の入手、3]住居、4]健康、5]仕事・就労、6]保育・教育、・7]災害等の緊急時対応を取り上げその実態をみることとする。
1] 東京の生活で困っていること
物価が高いことへの不満が54%と集中しているが、その他、住宅環境が悪い12%、友人ができない6%、仕事がみつけにくい5%、子育て、子供の教育3%、町の案内表示がわかりにくい3%、文化活動、レジャーの機会が少ない3%、日本の生活習慣がわかりにくい3%、病気の時の対処2%、その他となっている。
2] 生活情報の入手
現在、ぜひ入手したい情報として具体的に記述されたものは、仕事・就職の情報が最も多く次いで就学・学習情報、その他として在留資格、交通案内・地図、医療・医者、子育て等となっている。
しかし、「相談窓口で丁寧、真面目に対応してくれないところがある」、「ぺーパー情報について読みやすく、わかりやすく工夫して欲しい」、「パンフレットの単純化、電話応対方法の工夫など」の意見、要望もみられる。
3] 住居
住まいに対する不満で最も多いのは、家賃の高いこと(63%)、次いで礼金・敷金の日本的慣習(48%)、外国人という理由で断られる(37%)、狭い・設備が悪い(31%)、保証人が見つけにくい(20%)等となっている。特に「外国人という理由で断られる」は出身国の如何に係わらず不満が多い。
4] 健康(診療、保険等)
我慢ができないくらいの病気になったとき、病院にいくのは67%、残りは母国の薬を飲んだり(15%)、薬局で薬を買ったり(8%)、家で寝ている(4%)等となっている。
また、病院に対する不満としては、待ち時間が長い(39%)、症状にあう病院がどこにあるかわからない(34%)、言葉の通じる病院がわからない(27%)、となっているが、なかには、薬の使い方がわからない(4%)、診療を拒否された(2%)等が注目される。