2.3.8 第8セッション:自動識別システム(AIS)
議長 Prof. K Benedict (ドイツ)
シンガポール港におけるAISトランスポンダー技術の応用
Mr. Lim Yew Gee (シンガポール)
Mr. Magnus Nyberg (スウェーデン)
シンガポールは先進の技術を積極的に取り入れ、シンガポール海峡及び港域における航行安全の向上のためのシステム及び施設を建設している。この発表は、AISトランスポンダー技術の海上船舶への採用と、VTSへの組み入れについて述べている。
多数のAISトランスポンダーを港内艇及び定期的にシンガポールに入港する外洋船に取り付けたテストについて述べており、そのテスト結果が分析されて報告された。
バルチック海でのVTSの将来展望について
Prof. M Szymonski (ポーランド)
Lt. Cdr P-I Bergo
発表は、近年、海上輸送及び危険物化学製品の貯蔵がどのように増大したかを述べている。その結果、バルチック沿岸国では、海上におけるあらゆる事故、特にバルチック海の繊細な海洋環境と沿岸地帯に有害となり易い事故、の防止と抑制のための措置が採られている。
調整用通信網及びバルチック海沿岸国で確立された標準VTS運用手順の詳細が述べられている。バルチック海での多地域VTS連携設立の将来計画が説明された。
質疑
VTSセンター及び船上におけるAIS情報の表示についての質問に対し、シンガポールでの実験の間は別個の表示器が使用され、回答された。現在のNor Control VTSの表示器ではAIS情報の表示が可能である。船舶搭載用の機器ではA1S情報はレーダー指示器に表示されることが望ましい。