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2.3.7 第7セッション:法制化と規制との関係

議長 Mr. K Polderman (オランダ)

 

ノルウェー沿岸の監視システム(coss)

Mr. O Sandberg (ノルウェー)

発表は、ノルウェー沿岸の監視業務と監視システムについて述べている。これはノルウェー領海内におけるノルウェー主権の法施行のための基幹情報システムであり、ノルウェーの排他的経済水域の主権の行使である。

このシステムは、海軍及び沿岸警備隊基地、国家安全局、税関、警察、水先案内基地、VTSセンター、船舶登記所、海運当局からの情報の入出力処理に使用される。

 

船橋の航行チームの延長としてのVTS

Mr. S Humphrey (USA)

Cdr. D Ellis (USA)

サンフランシスコVTS (VTS SF)が、VTSは関与する海員全体の中で、船橋チームの一員であるという発想を積極的に押し進める過程を記述している。

VTS運用官と海員がお互いの役割を理解できるように、VTSの当直に入る要員は、1年に最低10隻の船に乗船し、そして各種の海運施設を訪問する。更に、船長、水先案内人、水先案内人候補生は、VTSに慣れ親しむためにセンターで当直に入る。

 

操船規制水路のある海域での海上交通の組織化

Mr. M Sollosi (USA)

この発表は、規制水路での交通管理の困難さを記述している。水路の許容交通量、地理的及び水路的特徴、そして変動パラメーターの影響に関する情報が与えられた。適切な実施法及び手順の開発の必要性が強調された。

質疑

規制水路に関しては、航行分離方式及び船位通報制度などの通航路指定ツールが水路管理のためにあることが確認された。

最近の航行援助施設によって、海運業は霧などで視界が悪くても港域での作業を概ね続けられる。しかし、船舶が橋梁などの障害物の付近を航行する場合などは運行が制約され、更に厳しい規制が適用される。

ノルウェーのCOSSに関しての質問に対して、ノルウェー沿岸理事会によって作成された情報システム(FARGIS)がCOSSと相互連携をしているという回答があった。

 

 

 

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