2.3.4 第4セッション:将来のVTSの展望
議長 Capt. Ahmad Bin Othman (マレーシア)
海運界のための国家交通情報システム
Mr. Rolf Backstrom (フィンランド)
発表は、距離が長く、深度が浅く、そして狭い水路であるフィンランドの沿岸及び湖水の海上安全の保持及び改善のために実施され又計画されている安全対策について述べられている。
海岸沿い及び湖に広範囲にわたって建設されたVTSシステムの建造様式についても述べられている。情報は現在もなお取り入れられつつある技術的な進展について触れてあり、更にデータ・ネットワークをバルチック海全域及び全EU諸国にまで広げる将来計画にまで及んでいる。
航行支援の強化
Mr. M A Hadley (イギリス)
発表では、現在行われている船舶交通管理は大きな融通性を持たせることが可能であることを述べ、将来はこの融通性が更に大きくなる可能性があることを示唆している。今や可能になりつつある航行支援強化及びこれによる安全と効率の改善に焦点を当てる一方で、陸上からの水先案内によって生ずる利点と問題点についても述べられている。
合意されたVTS航行計画が必要であることが特に強調されている。
VTS及び沿岸監視のためのレーダーセンサー・システム設計への挑戦
Mr. J C Pedersen (デンマーク)
発表では、VTS並びにこれに類似した施設の最新レーダーシステムの設計の物理的背景を記述する方法で行われた。
実際の経験に基づく幾つかの実例が、レーダーシステムの裏に隠された複雑さを表す図として示された。