2.3.3 第3セッション:VTS開発の現状(続き)
議長 Mr. M Sollosi (アメリカ)
投資効果分析評価法と中国におけるVTSの例
Prof. Fang Xianglin (中国)
プロジェクトの便益評価原則について述べ、それを使ったVTSの投資効果分析と評価法、及びそれに対応した中国の主要港におけるVTS建設の際の例について述べている。20年にわたって積み上げたVTSの建設、計画、機能、技術レベル、便益評価と経験を基に、VTSのその後の評価が行われている。
最後に21世紀に向けての中国のVTS開発の展望が述べられている。
海洋における危険と判断基準の分析(Ocean Risk & Criteria Analysis:ORCA)
Mr. S Martin (カナダ)
Mr. G Bushel (カナダ)
危険の見積もりには、環境破壊、修復費、船舶損失、財物被害、漁業補償、人命・動植物損失など色々の要素を総合した損失額が考えられ行われてもきたが、時間も経費もかかり、実際問題としても非常に困難であった。カナダ・コーストガードとカナダ会計検査院による、VTSと関連した危険性の判定のための精巧な地理的統計情報システム・ツールの開発について述べ、サービスのレベルとそのための費用との関連を述べている。
危険指標を示すための方法及びデータは棒グラフや地図上表示様式で示されることについても記述されている。このシステムのデモンステレーションが行われた。
香港VTSの機器換装と性能向上の研究
Mr. H C Fan (香港)
Mr. S K K Pang (香港)
香港VTSの性能向上のための委託研究の実施について述べると同時に、研究を委託する際の方針と方法論を概括している。