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WGのメンバーは、IEC TC80議長Dr.A Norris、Marine Information Objects Working Group(MIOWG)議長Mr.C Pillich、IHOS-57 Group議長Dr.C Drinkwaterと連絡をとり、仕事の進め方についてアドバイスを求めた。メンバーの受けた提案は、NAV45の航行機器伝送に必要な条件を検討する際に、船舶の航行ディスプレイにVTSデータを表示する問題を取り上げ、IECに対し、緊急事項としてその問題を処理することを求める声明書を送付することを提案することであった。さらに、WGは、1999年11月にカナダで開催されるMIOWGとC&SMWGの会議にIALA代表を出席させることが重要であると考えた。IALAのVTS専門家とIHO S-57グループの間のワーキング会議の必要性について話し合われた。これについては、11月の会議の後、選出したECDIS専門家を第13回会議に招来する価値とあわせて、MIOとC&SMWGと共に再検討する予定である。WG議長が米国に戻ったときに、IHOのColours and Symbols Maintenance Working Group(C&SMWG)の議長、Mr.J Goodyearに連絡をとることになっている。

 

4.3 必要であれば、VTSセンターで使用される記号の適用を監視し、ガイドラインを作成する。

この件に関して、委員会内で意見の食い違いがあった。WGは、記号の規格化は船舶の機器にとって重要であるということは認めているが、以下の2つの理由から、VTSシステムには同様の必要性がないと考えている。

I. VTSシステムは、ユーザーの要請に応じるために、記号の改良と創造を考慮するものである。これには船舶の基準に従う可能性が含まれる。

II. VTSオペレーターは、仕事場を頻繁に変えることはないため、彼らにとって記号の規格化は重要な事柄ではない。より重要なのは、各VTS領域の特徴やその土地の必要性に応じた記号を採用することである。

WG2はこの件を仕上げ、WG1に提出して意見を求めている。

 

4.4 伝送に必要な条件と表示の問題を含め、AISの国際的な開発を監視する。

WGは、伝送に必要な条件と表示の問題を含め、AISの発展について審議した。レーダー、ARPA、ECDISの現行の性能基準には、AISデータを入力し表示する方法は存在しないということが特に述べられた。それを実行する技術はあるが、これを可能にする機器に交換すると、機器の型式の認定が無効になると考えられた。このような状況で、適切な型式認定の文書を改訂する必要性が、進展をはばむことになりうると痛感された。NAV45の航行機器伝送に必要な条件を審議する際に、AISと接続させる航行機器の性能基準を修正する必要性に関する問題をメンバーが提起することで合意した。

 

 

 

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