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D2. 人体の心理的応答による海洋構造物の動揺環境評価に関する研究(登川他研究)

動揺に対する人体反応の評価は、心理的要因と生理的要因の相互作用によって成立するが、快適性の減退は主に心理的要因に依存するとし、動揺シミュレータを用いた実験を行った。動揺は上下動で、周期10〜30秒、加速度は25galとして動揺を体感させ、質問形式でその心理的応答を調査した。結果は図3.2及び図3.3に示すもので、人間が動揺に対して気になり始める値(カテゴリー2:やや気にならない→カテゴリー3:どちらでもないに移る条件)を快感減退境界値とし、その値を女子で0.028m/sec2、男子で0.044m/sec2との考察を行っている。

 

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図D2.1 加速度と周波数に対するカテゴリー反応

 

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図D2.2 加速度とカテゴリー反応

 

 

 

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