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C4. デッキ面積と動揺

図C4.1にデッキ面積と揺れの弊害の関係を示す。調査対象の浮体のほとんどが600m2以下の浮体であるが、300m2と規模が小さい浮体の方が揺れの弊害の感じ方が敏感であることを示している。これは浮桟橋規模が小さいほど揺れやすいことに起因しているものと考えられる。

 

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図C4.1 デッキ面積と動揺の関係

 

C5. 波周期と動揺

図C5.1に波周期と動揺の関係を示す。調査対象海域のほとんどが周期5秒以下であるが7秒以上の周期に着目すると気にならないと答えた回答が多い。

従って、約5秒以下の周期の波に対しての動揺制御の必要性が高いと考えられる。

 

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図C5.1 波周期と動揺の関係

 

C6. まとめ

上記結果をまとめると以下のとおりとなる。

1]  浮体構造物の揺れに対する弊害は存在する。

2]  浮桟橋の揺れの主原因は、船が起こす波(航走波)である。

3]  動揺制御対策は、浮体の使用状況(供用状況)を考慮して約5秒以下の周期の波に対して行うことが必要と考えられる。

 

 

 

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