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第2章 設計一般

 

2.1 総則

2.1.1 適用範囲

(1) 本マニュアルは、次の動揺制御機構を有する浮体構造物の設計に適用する。なお、対象とする波は、主に航走波(周期4秒以下の波が卓越している。付録G(P80)参照)、港内及び内海の波等の周期4〜6秒の波であり、特にこれ以上の周期の長い波を動揺制御の対象とする場合は付録H(P88)等を参考に、別途検討を行うこと。

1) 水線幅変更型

2) SLO-ROLタンク付加型

3) 減揺タンク付加型

4) TMD付加型

 

(2) 本マニュアルで対象とする浮体構造物の規模は次のとおりである。規模が大きく異なる場合は、別途詳細検討を行うこと。なお、浮体規模は、付録B(P50)を参考に決定したものである。

浮体規模:浮体幅10〜20m、長さ100m以下、吃水1.7m程度

 

(3) 本マニュアルに示した各種設計チャートは、RCハイブリッド構造を例にとり作成した。その他の構造でもこれらの動揺制御機構は効果があるが、吃水がRCハイブリッドと大きく異なる形式の場合(鋼製、RC製、FRP製など)、設計チャートの精度が悪くなるため、個々に詳細検討を行い適用を検討すること。

 

(4) 本マニュアルで対象とする自然条件、荷重条件、浮体構造物の静的安定性は、それぞれ2.3節、2.4節、2.5節に示すとおりである。条件が大きく異なる場合は、別途詳細検討を実施すること。

 

 

 

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