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確認埋蔵量が大幅に増加した理由のひとつは、新しい探査/生産技術により以前は発見されなかったり、生産コストが高すぎた石油や天然ガスを生産者が手にできるようになったためだ。

たとえば、1990年代の初期において、3次元地震イマージングは地質学者に新しい埋蔵場所を発見するための非常にすぐれた方法を提供した。ほとんど同じ時期に、水平掘削のための改良された技術が、多くの古い油田の経済的寿命を伸ばし始めた。海底の遠隔操作のウエルヘッド(wellhead)のようなその他の新しい技術が、かつては経済的に不利とされた深海にある埋蔵物を生産者が採掘することを可能にしている。

図10.2

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3次元イマージングにより地質学者と埋蔵地関連のエンジニアは、地下数マイルにある岩石の組成を検証することができる。このような道具は、石油会社が新しい油田の発見と開発のコストを引き下げるのに役立っている。

図10.3

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深海技術は、以前は経済的に不利とされた埋蔵地からの原油の開発と生産を可能にした。探査と生産に関して、以前に閉鎖された地域の再開と並び、これらの技術の絶え間ない改善が未来にわたる石油とガスの十分な供給を我々に与えてくれるはずである。

 

 

 

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