参考資料:「東南アジアの海賊被害」
「サンデープロジェクト」(テレビ朝日)
2000年3月19日放送
東南アジアの海賊被害
製作:島直紀ディレクター
出演:島田紳介、宮田佳代子、草野厚慶應大学教授
「サンデープロジェクト」が、海賊被害が発生したマレーシア、国際海事局(IMB)本部のあるロンドン、インドネシア、東京で立体取材。海賊問題の実態に迫った。
1時間の枠で、登場するのは、海賊の幹部で獄中にあるミスター・ウォン、国際海事局(IMB)ジャヤンド・アビヤンカ副局長、インドネシア海軍西艦隊インドロコス司令官、同治安部隊・カスナディ司令官、インドネシア・アサハンアルミニウム会社INALUMハリー・ヌブロホ港湾主任、被害にあった船の池野功船長と小川健三機関長、運行会社の東京船舶担当者、さらに、関係者として海上保安庁荒井正吾長官、日本海難防止協会・池上武男参与、川崎汽船・田村和雄船長、日本郵船社員、住友海上・渋谷謙一郎主任である。世界から寄せられる情報をもとに海賊事件のデータベースを作成したり、2月29日に新式の海賊警報装置も開発し公開した日本財団の活動が紹介された。
約1時間放映されたビデオから、話された言葉と、字幕などを拾ったスクリプトです。啓蒙的な内容で資料としての価値が高いので作成しました。
製作:岡崎研究所。
島田紳介アナウンサー さあ、続いて特集ですけれども、今、東南アジアで急増している海賊被害です。日本船を襲撃する海賊を追跡しました。
<イントロダクション>
【いま東南アジアの海で日本の船が次々と海賊に襲われている。去年から今年にかけて、すでに32隻の船が海賊に襲われ、うち23隻は東南アジアで被害にあった。去年10月、愛媛県井村汽船所有のアロンドラレインボー号は時価十数億円というアルミインゴット共々船を乗っ取られた。乗組員は海に放り出され、救命ボートで漂流、命からがら救助された】
【画像】 「もう、かなり終わりの状況ではせっぱつまっていたですね」(池野功船長)
【この事件を追っていく中で、意外にも同じ犯人が過去の事件にも姿を現していた。次々と明らかになる新事実。深まる謎。一体現代の海賊とは。そして取材班はついに獄中で海賊の幹部に会った】
【画像】 「ミスター・ウォンですね」
「そうだ」
【日本はこの海賊にどう立ち向かうのか。果たして日本の船を海賊の恐怖から守ることはできるのか】
<スタジオ>
島田アナ 特集です。今東南アジアの海で日本船が海賊に襲撃されるという事件が急増しています。