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◎吸入した場合

被災者を直ちに空気の新鮮な場所に移動させる

直ちに医療処置を受ける手配をする。

◎飲み込んだ場合

水でよく口の中を洗わせる。

本人が自発的に吐くことが可能ならば吐き出させる。

他人が無理に吐かせてはならない。

直ちに医療処置を受ける手配をする。

【火災時の措置】

◎消火方法

火災時には蒸気や分解ガスが発生するので自給式呼吸器・保護手袋等を着用する。

着火していないドラム缶・その他設備に放水し延焼、過熱防止等に努める。

消火後は漏れた液体の中和作業を行う。その間には部外者を立ち入らせない。

◎消火剤

粉末ドライケミカル、二酸化炭素、大量の水、泡消火剤

【漏出時の措置】

◎共通事項

保護眼鏡、ゴム手袋、有機ガス用防毒マスクを着用する。

部外者の立入りを禁止する。

風上から作業し、風下の人を退避させる。

こぼれた場所の換気をよくする。

漏れ部を仮補修し、漏れを止める。

◎少量漏出時

中和剤を散布し中和、又は砂、土、おがくず等に吸着させ除去する。

ボロ布、紙屑等で拭き取った場合は、蓋付き容器に保管し除去する。

◎大量漏出時

こぼれた液が広がらないように、砂、土、おがくず等で囲う。

出来るだけ液体を容器に回収する。回収容器は密閉してはならない。

回収出来なかったものは中和剤を散布し中和、又は上記の方法で除去する。

こぼれた場所は十分水洗する

【取扱い及び保管上の注意】

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【暴露防止措置】

◎管理濃度

作業環境評価基準(別表)に規定なし

◎許容濃度

(4,4'―ジフェニルメタンジイソシアネートについて)

日本産業衛生学会: 0.05mg/m3 (時間荷重平均) (1994)

ACGIH: 0.005PPM(0.051mg/m3)(TLV-TWA) (1988)

OSHA: 0.02PPM(PEL-C)

◎設備対策

屋内作業場での使用の場合は発生源の密閉化、又は局所排気装置の設置を行う。

取扱い場所の近くに手洗い・洗眼設備を設け、その位置を表示する。

 

 

 

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