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視察先は、音響テレメトリーによって事業展開を行っているべムコ社(カナダ)、電波及び音響テレメトリーによって事業展開を行っているロテックマリンエンジニアリング及び鳥類のサテライトテレメトリーを中心に、ポップアップタグを開発したマイクロウエーブテレメトリー社を訪問し、機器の開発状況及び実績に関して聞き取りをおこなった。

出張に先立ち、委員会委員長である京都大学大学院農業研究科海洋生物環境学教室の坂本亘教授に今回の視察に関して打合わせを行った(2月17日)。坂本先生は、2月7日から11日にかけてハワイ大学で開催された「Symposium on Tagging and Tracking Marine Fish With Electronic Devices」に出席され、最新情報に関して入手されていた。特にアーカイバルタグやポップアップタグに関して事前に説明をいただいていたことと視察先の関係者全員が同シンポジウムに参加していたことから、大型回遊性魚類における各種テレメトリーの状況とともに鯨類への装着や導入に関するコメントを的確に聞き取ることができた。

この視察において聞き取りをおこなったのは、以下に記した4名である。

Dr.Sascha Hooker (Department of Biology Dalhousie University)

Mr.Keith Stoodley (LOTEK, Manager, Marketing and Sales)

Mr.Frederick A.Voegeli (VEMCO, President)

Dr.Paul W.Howey (Microwave Telemetry Inc.)

 

2. 鯨類のバイオテレメトリー研究及び海洋データの収集と送信システムに関する情報収集

鯨類のバイオテレメトリー研究に関しては、オレゴン大学 MarineMammalProgram http://hmsc.orst.edu/groups/marinemammal/ 及びダルハージー大学 Whale Research http://is.dal.ca/~whitelab/index.htmのホームページによる研究に関する資料を入手した。

衛星監視による海洋データの収集と送信システムに関しては、アルゴスアメリカのホームページ(http://www.argosinc.com/)から海洋観測機器関連企業ホームページを入手した。これらの企業はアルゴスブイにより事業展開を行っているが、バイオテレメトリーの分野では、テロニクス社が一歩先んじている状況である。ここの日本代理店は日本海洋株式会社である。

 

 

 

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