7) 吐出口の数と口径:当初φ4の2方向のみとしたが、引き抜き時の等方向性を考慮し、φ4の4方向とした。予備実験において、ポリウレタンが4方向とも同じ吐出量であることを確認した。
8) 圧力計:供給圧力および試験終了後の分解時の残圧確認のため、圧力計を設置した。
9) 工作機械:主軸コラムに装置プレートをセットし、電動送りによって銛を刺し込むことができる。また、T溝付きテーブルに容易に模擬鯨肉を固定できるため、新潟鉄工社製汎用縦形フライス盤を使用した。
(2) 所要の設計データ
アンカーとしての硬質発泡ポリウレタンの注入後の形状、および引き抜き力の計測によるアンカー力の確認、温度変化に順応出来る2液混合倍率の発見等を求めて、協力企業の室内実験を経て、本装着実験を行った。
5-2-2 2液混合ポリウレタンシステムの衝突混合の概要
衝突混合させたポリウレタンを小型高圧炭酸ガスボンベを用いて、鯨肉の内圧に抗して注入する試験装置を設計・製作した。ボンベを鋼製ニードルで開封し、2種類の液を注入したピストンへ圧力を与える。2つの連動する開放バルブをトリガーとして2液が押し出され、衝突混合ブロックを経由して、ノズルの吐出口より鯨肉内へ発泡ポリウレタンが注入される構造である。図4-3-2「鯨アンカーテスト装置組立図」参照。
5-2-3 実験とその結果
(1) 試験期間:下表のとおり。