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(4) 船籍/船齢構成

1] 航海数からみた船籍/船齢構成

日本寄港貨物船の航海数(102,256航海)の船籍国と船齢の内訳を、1,000航海以上あった船籍国について航海数の多い順に抜粋したものを表2.2-12に示し、船齢と航海数の関係を図2.2-12に示す。船籍国は第二船籍国を含め全部で81カ国(添付資料7参照)に及ぶが、1,000航海以上あった船籍国は21カ国であった。

船籍別でみると、代表的便宜置籍国のパナマが1位で全貨物船航海数の35.2%を占めており、リベリアが4位で5.3%となっている。ゾーン別で航海数の割合の大きい日本及び極東ゾーン(2.2.2(2)参照)の諸国については、日本5.2%、韓国8.3%、中国6.6%、ロシア4.9%であり、これら4カ国を船籍とする航海数は合計で25,655航海で全体の25.0%を占めるにすぎないが、全船舶の項でも述べたとおり日本及び韓国ではパナマ籍船等便宜置籍船を多用しており、実際には、両国が関係している貨物船の航行がかなりあるものと推測される。(2.2.2(6)1]参照)

船齢でみると、船齢20年未満の貨物船の航海数は84,074航海(10年未満42.601航海)であり、全貨物船航海数の82.0%(10年未満41.5%)を占めている。船齢20年以上の貨物船の航海数は18,392航海(30年以上2,317航海)であり、全貨物船航海数の17.9%(30年以上2.3%)である。

平均船齢でみると、貨物船全体では12.1年で、全船舶の場合の平均船齢11.7年(表2.2-6(18ページ)参照)との差は0.4年でほぼ同じである。船籍別では、日本11.8年、韓国14.0年、中国13.5年、ロシア23.3年であり、また北朝鮮は20.9年*3となっており、ロシア及び北朝鮮を船籍とする貨物船の高船齢が目立っている。ロシア籍船で日本に寄港する貨物船のうち船齢20年以上の貨物船の航海数の割合は68.5%、北朝鮮籍の貨物船では54.4%*3であった(日本籍船13.7%、韓国籍船29.4%)。

 

*3) 「添付資料7 貨物船船籍/船齢(航海数)集計表」参照

 

 

 

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