3]信号現示の1サイクルを6等分し、その時間内に2)項で示した自動車が一様到着するものとして、それを1群(パケット)としてまとめて処理する。
4]自動車が信号待ちにより停車している時の車頭距離を7mとして、1自動車群の長さを求め、その長さの半分を車群長(パケット長)、残りの半分を安全停止間隔に割り当て、シミュレーションする。従って、パケット長Pは次式で算出される。
P=(C/6)×Q×(K/2)
但し、P:車群長(パケット長) (m)
C:サイクル長 (秒)
Q:1秒あたりの交通流量 (0.2778台/秒)
K:車頭距離 (7m)
5]また、安全停止距離Sは次式となる。
S=P+2 (m)
6]上記のパケット6車群を1サイクル内に連続してシミュレーション走行させ、その挙動から自動車群の運転状態を検討する。
7]上記のパケットは、各交差点とも1車線を直進するものとする。
8]右折車、左折車は、予め、交差点の手前で車線変更し、パケットの走行には影響を受けないものとする。
(3) 計算例
代表的なシミュレーション上の計算例を次に示す。
サイクル長;120秒、 基準交通量;1000台/時(0.2778台/秒)のとき、
1サイクル内の通行車両教 0.28×120=33.3台
1パケットの車両教 33.3/6=5.56台
1パケット長 5.56×7/2=19.4m
安全停止間隔 19.4+2=21.4m
(4) 設備b)における自動車群(パケット)のシミュレーション
1]上り自動車群のシミュレーション提案のスルーバンドマッチング方式で上り自動車を系統制御速度40km/hで走行させた場合の上り自動車群のシミュレーション結果を図-5.3.7に示す。なお、この場合のサイクル長は180秒、スプリットは50%としてシミュレーションを実施した。
図-5.8.7より第1群より第4群までは一旦、信号待ちにより停車しているが、第5群と第6群は、若干、速度を低下することはあるが、一度も信号待ちすることなくスルーバンド内を走行している。