事業の目的:
近年、社会資本整備の遅れ、農林業の低迷等により過疎化が進行し、地域活力の低下が深刻な問題となるとともに、併せて、林業の不振、後継者不足等により、森林の荒廃と水源涵養機能の維持が懸念されている。そこで、天竜川の流域を軸として、都市と山村、上流域と下流域が相互扶助の精神で新たな流域連携軸を形成し、人と自然が共生する広域社会づくりを目指し、森林保全等のための下流域の協力、当圏域への交流人口の増加による地域活性化を図り、各種事業を展開することを目的としている。
事業の内容:
セミナーや交流会を開催して流域間交流の促進に努めるとともに、地域資源を活用した生活排水の自然浄化システム「天竜川方式」の開発とパイロットプランの実施、天竜川流域森林管理システム検討等の調査研究も行っている。これらの活動は、フォーラムの開催や環境保全PR事業を通じて、広くアピールに努めている。
事業の効果:
天竜川流域の森林・水環境保全等について、当圏域からの積極的な情報発信、環境意識の高揚を背景として、広域的な天竜川流域圏の環境問題を検討するために県西部地域22市町村の企画担当課長等によって「天竜川流域圏環境保全研究会」が設立された。
課題:
まだ解決されていない事業開始当初からの課題もあり、一層の事業展開を図るためには、さらなる検討や、関係機関との協力、調整が必要である。