ステージというのは舞台のステージということじゃなくて、住民がそれぞれテーマを持った活動をするに当たっての拠点ですね。地域の拠点づくりを各市町村単位で一つずつつくる。それぞれの地域のステージのテーマを決めてやろうという考え方で、これはなかなかおもしろいなと思いましたね。
柴田委員長 越後アートネックレスとかいうけど、ネックレスだけれども、一つ一つが何か違う輝きを持っていると、そういうことなんでしょうね。だから、前に宮沢弘さんが、ネックレスの都市構想というようなのを出したことがあるんですけれども、大平内閣のときにも田園都市国家構想なんていうのがあったんですが、それも極端な大都市はやめて、小さな都市が連携していく国土づくりをしようということですよね。そのときに、一つ一つが均一の……、ネックレスは均一のものである場合が真珠なんかではかなり多いんですけれども、均一のものでなくて、一つ一つが違う輝きを持つようなこと。そして全体として、非常にきれいないいものになるというねらいなんでしょうね。
村井委員 今のことにかかわることだと思うんですが、雲南のほうも広域市町村圏が松江と出雲と分かれている。その広域市町村圏というのは、その中に有力都市を含んだものとして形成するという考え方なんですね。だけども、それで二つに分かれていたのを一緒にしようという。それから一部事務組合でいろいろなことをやるけれども、あれはこの町とこの町、これはこの町とこの町とでやる。そういうのが煩瑣だからというので、複合事務組合というふうなことをつくっていったというんですけど。そういうものを形成していく上で、市がないからうまくいくんだとかいうふうな意見、これは邑智郡総合事務組合でしたでしょうか、そういう考え方があって、突出した有力都市があるということは、そういう広域連携を形成していく上で、うまくないという認識があるようですね。その感情はよくわかる。
柴田委員長 だけど定住圏を考える場合でも、あるいは市町村圏を考える場合でも、中心都市でやるという、行政としてはそうなっちゃうんですね。行政としては、例えば消防一つ取り上げても、それだけのお金のかかるものをつくって、あるいは救急医療というのを消防でやりますが、その場合も、救急医療というのは自動車だけあればいいというものじゃなくて、運んでいく病院がなきやならない。それは、相当大きな都市でないといい病院がないと。だから、行政の話とこういう地域づくりというか、個性形成の話が全然違うんでしょうね。そこら辺をよくつかまないと、なかなか難しい話になるだろうと思うんですね。それでないと、広域行政、広域行政というと、過疎地域なんか身構えちゃうかもしれませんね。合併をしゃにむにしようとしているのかとか。30万人に少し足りないから、うちの村を入れて30万人になって中核市になろうとしているのかと構えちゃうだろうと思うんですね。
太田委員 資料に出てましたけど、新しいふるさと創生ですか。ここに書いてあるのは、合併を念頭に置いて連携に財政支援をしていくという考え方でしょう。これが僕は、何かちょっと疑問だな。
柴田委員長 これは、特別委員の関口さんにご発言の機会を持たせないといけないですね。