日本財団 図書館


第3章 調査結果をもとにした委員座談会

 

出席者

 

調査研究員会

委員長  柴田啓次  千葉経済大学経済学部経済学科長

委員  村井康彦  滋賀県立大学人間文化学部教授

太田良一郎  評論家・元時事通信社解説委員長

青野壽彦  中央大学経済学部教授

小田切俊夫  (株)社会調査研究所主任研究員

特別委員  関口勝  自治省財政局指導課理事官

 

(財)過疎地域問題調査会

近岡武男  専務理事

宮寺秀雄  総務部長

湯沢進  調査研究部長

吉田肇  調査研究部参事

本田勝己  調査研究部研究員

 

◆「参加と連携」の時代

柴田委員長 それでは、座談会を始めさせていただきます。

今まで3年間、私ども同じメンバーで勉強をしているわけでございますが、去年あるいはおととしにやったものに比べますと、今年の仕事のほうが非常にとらえどころが難しいなという実感を僕は持っております。ですから、それだけに先ほどご紹介があった81事例の調査の集計でも、そういう感じがするところが多々あるわけでございます。ですから座談会で自由にいろいろご意見をおっしゃっていただけたらと思います。

 

149-1.gif

 

昨年の3月31日ですから平成9年度の最後の閣議で、国土総合開発法によりますところの新しい、そして最後だと言われております5回目の全国総合開発計画ができたんですが、それが中心の考えに入れておりますのが、「参加と連携」ということですね。四つの国土軸をつくるということと、参加と連携ということが新しい全国総合開発計画の中核をなすんだろうと思います。参加と連携というのは何だというと、結局、行政ばかりでいろいろな地域づくりをやるのでなくて、住民や民間企業やボランティアや、あるいは住民組織、NPOといったようなものがみんなで地域づくりをするんだと。それから行政単位の枠を越えて地域間で連携をするんだと、こういうのが大きく取り上げられているんですね。前々から広域市町村圏というか広域行政というのはありまして、全総のレベルでは2回目の全総のときから出ていたわけでございます。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION