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10年度の収入の「寄付金」1,500千円と「基本財産収入」59,995千円は、合わせて支出の「定期預金支出」61,495千円となっている。また、11年度の「基本財産収入」は「定期預金支出」に対応している。

 

表8 (財)阿蘇地域振興デザインセンターの一般会計

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一般会計の支出は、これら基本財産と寄付金にかかわる「定期預金支出」を除くと、2つに大別できる。1つは「役員会費」、「理事会費」、「顧問団等各種委員会経費」および「管理費」である。これは、人件費が多くの部分を占め、いわば組織自体を維持するのに要する経費である。「管理費」が9年度以降増加しているのが目立つ。他の1つは、「事業費」である。これはデザインセンターの基本的事業、つまり環境開発ライブラリーの整備・啓発宣伝活動・情報高度化事業等に要する経費である。前者、つまり組織維持費と、後者、つまり基本的事業費を比べると、年度により若干の違いがあるが、7〜10%対90〜93%となる。つまり、おおよそ1対9の割合となっている。

特別会計の収支を示したのが表9である。収入のほとんどが事業受託費である。これらはすでに見たように、環境庁、熊本県、阿蘇広域行政事務組合、蘇陽町からの受託である。

センターの主な事業はこれらの事業受託費によって賄われているのである。また、11年度には、宝くじ文化事業としての補助金を受け入れている。主力事業は外部資金に依存している訳である。

特別会計の支出は、従って、受託事業の実施に伴うものである。

事業受託費が8年度から10年度にかけて減少していることが注目される。このことは直ちに、特別会計事業の縮小となって現われざるを得ない。

 

 

 

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