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表1 財団法人阿蘇地域振興デザインセンターの概要

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まず、財源の点をみると、主な財源は、町村負担金(10年度32%)、県補助金(5%)の他に事業受託収入(32%)がある。事業受託収入は、国県町村等からの事業受託によるものである。なお、基本財産の果実(利息)が財源の一部であるが、基本財産自体がまだ少額である上に、低金利であるために、まだ少額(8%)に留まっている。また議決機関である理事会は、12町村長、県企画開発部長、県商工観光労働部長の14名で構成され、監事には県阿蘇事務所長と郡議長会会長があたっている。また、デザインセンターの予算・事業の計画・実施を検討する幹事会は、12町村の企画担当課長と県事務所総務振興課長の13名で構成されている。事務局は、県阿蘇合同庁舎内に置かれ、専任職員として、平成8年度に公募によって採用された事務局長1名、町村役場からの出向者3名と若干の臨時職員によって構成されている。

 

(2) 地域の概要

 

デザインセンターの出資団体であり、その構成エリアである阿蘇郡12町村の概要を表2に示した。構成エリアの人口は7万8千ほどで、人口1万を越える町村は地域の中心の一の宮・阿蘇の2町村だけで、方、5千未満が半数の6町村を数える。地域全体の平成2〜7年の人口増加率は-3.3%で、県全体のそれの1.1%とくらべて減少の大きさが目立つ。また、すべての町村で老齢人口率が県全体のそれを上回っている。

産業別就業人口率の点で各町村と県全体を比べると、第1次産業ではどの町村も県を下回っている。第1次産業では、稲作・畜産・高冷地野菜作・施設園芸などが盛んで、多くの町村で火山・温泉・草原などの豊かな自然資源を活用した観光産業も重要な産業となっている。

 

 

 

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