地理的に3町村の中心に位置する吾川村は、高知市と松山市とを結ぶ国道33号線が通っており、高知市からは車で約1時間程度の距離である。村の面積は84.12km2、そのほとんどを山林が占めている。村の周囲は、標高1,000〜1,500mの山地に囲まれているが、国道33号線に沿うように、村のほぼ中央を仁淀川が流れている。主な集落は仁淀川とその支川の谷沿いに発達している。役場がある大崎集落は標高約100mとなっているが、末端集落では標高600m程度のところに位置する集落もあり、集落から集落への移動は、急峻な地形がもたらす集落間の標高差と、道路ネットワークの未整備により、比較的困難な状況にある。
村では、国道33号線から村の主要観光資源である中津渓谷に沿って「森」をキーワードにした整備を進めている。温泉と宿泊施設を備えた「ゆの森」、中津渓谷の遊歩道沿いの「水の森」、二所神社を中心とした「神楽の森」、自然環境を学べる「学の森」、パラグライダー基地のある「風の森」である。