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写真1 かごに詰めて工場に出荷されてきたアロエ

 

製品の販売は、親会社の関連企業への卸が8割程度を占め、それ以外は自社販売や四万十ドラマを通じての販売となっている。需要低迷から仕切り値が低下してきており、単年度では赤字経営となっている。今後は、アロエ以外の市場開拓や、海外市場の開拓などが課題となっている。また、これまで見落とされてきたようなアロエ商品の開発も課題のひとつであり、その例として、アロエ飲料の製造過程で出される絞りかすを、堆肥として販売する試みがなされている。

 

3. 広域的連携の意義・効果と課題

 

(1) 広域的連携の意義・効果

 

地域活性化に向けた取り組みは、各単独町村でも行われており、四万十ドラマが広域でこのような事業に取り組む意義はどこにあるのであろうか。

ひとつは、広域で取り組むことで、複数の市町村を流れ、かつ全国的にも名の通った四万十川という地域資源を、十分活用することが可能となることがあげられる。単独の町村のみでは事業展開に限界があるものでも、広域で取り組むことで四万十川中流域の資源を十分に活用することが可能となってくる。

特に四万十ドラマが取り組んできた事業の場合には、全国的に有名でかつイメージがよい「四万十川」というネームバリューをうまく使っている。

 

 

 

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