*国勢調査、住民基本台帳(H9.10、H10.10)
H11(1999) 71.758
圏域内町村相互のつながりは鉄道や道路網の整備によるところが大であるが、圏域の東部を曲折しながらほぼ南北に縦断するJR木次線、圏域内の東北から西南の方向に通ずる国道54号線とこれと並行するように圏域東南部を走る432号、これらと東部で直交する314号、および西部を南北に走る184号の4本の国道が町村をつなげている。これに加茂町・三刀屋町・吉田村を通る中国横断自動車道尾道松江線が開通すれば、そのつながりはいっそう密になるであろうが、それでも東西を結ぶ道路がないのが難点となっている。地形上の制約によるもので、これは県道・町村道といった"毛細血管"でつなぐより仕方があるまい。
雲南地域は多数の支流をもつ斐伊(ひい)川の上・中流域に属している。斐伊川といえばその上流にいたという八俣大蛇(やまたのおろち)退治が想起されるように、流域は出雲神話の里であり、『出雲風土記』の遺称地が少なくない。