東北新幹線の新花巻駅、北上駅があるほか東北自動車道の花巻、花巻南、北上江鈞子、北上金ケ崎、東北横断自動車道釜石秋田線の北上西、湯田の各インターチェンジがあり、さらに県内唯一の花巻空港があるため、札幌、新潟、名古屋、大阪、福岡、沖縄のそれぞれとの定期便が利用可能である。
農業は北上川流域の平野部を中心に水田が広がり、県有数の米どころを形成している。野菜や果樹栽培も盛んに行われ、西部山間地では冷涼な気候を利用した高付加価値化、氷室を利用した活雪型農業を推進するなど、特色を活かした農業が営まれている。
工業は高速交通網を背景に誘致企業などが集積し、内陸型工業の重要拠点を形成している。特に先端技術産業の立地が進んでおり、北上川流域テクノポリス開発計画を推進するうえで、大きな役割を果たすことが期待されている。
また、特徴的な地場産業が豊富で、伝統工芸品や個性的な特産品も数多い。特に清酒やワイン、ホームスパン、南部裂き織、陶磁器などは代表的な県産品としても浸透している。
観光面では豊富な温泉があって、滞在型の観光拠点としているが、近年では、イベントの開催などのほか、河川やダム湖の活用とスキー場やゴルフ場の開発が行われている。