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整備新幹線

東海道新幹線の成功により、全国の中枢都市を効率的に結ぶことを目的に1970年5月、全国新幹線鉄道整備法が制定。これに基づき、走行方式、最高速度、建設費概算計画などを盛り込んだ整備計画が定められている新幹線で、北海道、東北(盛岡〜青森間)、北陸、九州(鹿児島ルート、長崎ルート)の5線を整備新幹線という。73年11月には計画が定められ建設の指示がでたが、2度にわたるオイルショックや国鉄経営の悪化に伴い、82年に建設の凍結が閣議決定。しかし、87年1月に建設計画の凍結が解除。89年1月に政府・与党の申し合わせにより、建設財源の基本的な枠組みが決定。これにより、計画決定後16年を経て、北陸新幹線高崎〜軽井沢間が着工された。

 

日本鉄道建設公団

日本鉄道建設公団は、鉄道の建設を推進することにより、鉄道交通網の整備を図り、地域格差の是正を目的として、1964年3月、日本鉄道建設公団法に基づき設立。国鉄が行っていた新線建設事業を継承。70年6月には、全国新幹線鉄道整備法が制定に伴い、新幹線鉄道の建設を行う。72年6月、大都市の通勤通学輸送需要の増大に対応するため、民鉄線の建設、大改良の業務を行う。91年10月には、鉄道整備基金が設立され、整備新幹線の建設が促進されるとともに、無利子により行われる主要幹線鉄道・都市鉄道線の建設、複線化、在来線の高規格化などを行う。また、98年10月、国鉄清算事業団の解散に伴い、残った資産、資産処分業務などを引き継いだ。

 

 

 

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