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空港整備五箇年計画

空港整備五箇年計画は中期的な空港整備の国家目標を指し示すものである。計画予算額も決定されるが、単年度主義に基づく国家予算制度の制約を受けており、五箇年計画の予算額が必ずしも確保されるわけではない。第一次五箇年計画は1967年から1971年までの計画であったが、急速な航空需要の伸びのために、1年前倒しをして終了した。こうして、第二次計画は1971年から始まる。すべての五箇年計画において第一種空港である国際空港の整備は第一優先順位を付与されていたが、実際の整備の進捗は異なる様相を呈した。第一次、第二次計画の期間では、地方空港の整備が進んだ。第三次、及び第四次では、騒音防止を中心とする環境対策が中心となった。ようやく第5次計画以降の期間において国際空港の整備が進んできた。

 

第七次空港整備計画の計画期間の延長

第7次空港整備七箇年計画は、1996年12月13日に閣議決定された第七次空港整備五箇年計画を1997年12月12日に計画期間を2年間延長し七箇年計画としたものである。計画期間は、1996年度から2002年度までである。2年間の計画期間の延長は、1997年12月5日に施行された「財政構造改革の推進に関する特別措置法(1997年法律第109号)」に基づくものである。同特別措置法の目的は、その名称からも分かるように、中央政府の赤字財政を改善することにある。このため、当初の五箇年計画において定められた予算規模である3兆6000億円はそのまま据え置かれ、計画期間のみが2年間延長された。結果として、計画された年間支出額は約30%減額されることになる。

 

 

 

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