また、頻繁にトラブルが発生すれば、官民接点情報システムはもちろん、行政機関に対するCSも低下する可能性もある。このため、行政機関及び官民接点情報システムのCSを向上するためには、安定的な運用が必要と考えられる。
官民接点情報システムに対する安全性への対応に関しては、
「開発業務/システム設計」における
・システム構成は、ピーク性能を想定して設計しているか。
・情報システムの障害対策を講じているか。
「運用業務/運用管理」における
・操作手順を標準化し、事故及び障害の対策を明確にしているか。
・事故及び障害の原因を究明し、再発防止の措置を講じているか。
「運用業務/データ管理」における
・データのバックアップの範囲及びタイミングは、業務内容、処理形態及びリカバリの方法を考慮して決定しているか。
「運用業務/ハードウェア管理」における
・ハードウェアは、障害対策を講じているか。
等の項目に従って、開発、運用、保守を行い、安定的なサービスを提供することが必要と考えられる。
上記のような監査の観点からのシステム評価は、システムの内容に踏み込んだものであり、情報システムに関する専門的な技術・知識が必要であるため、主に行政機関側で企画・計画し、必要に応じて国民にCS調査を行いつつ、実施することが必要となる。
4-2-2 機能別の官民接点情報システムの評価基準
官民接点情報システムのCS調査を行う場合には、官民接点情報システムの種別に応じて適した評価項目を設定する必要がある。本節では、代表的な官民接点情報システムを例に、CS評価項目の設定を試みることとする。
官民接点情報システムに関しては、観点により様々な分類が可能であるが、図4-5では、比較的普及が進んでいるシステムを中心に分類を行っている。