プラーヌングス・ツェレをスムーズに進行させるためのポイントとして、プログラムの進行は、主催者の意図・意思が提言内容に影響を与えないよう、中立的な立場のアシスタントによるサポートがなされること、プロジェクトに関する知識を持っていない素人の市民のために、専門家による知識の付与・情報提供が適宜なされるなどの配慮が行われている。このようなプランニングを通じて、市民は十分な情報や時間を与えられ、行政への関心や考え方を深め、より実践的な市民参加の土台を築くことが可能になる。こういった取組は従来型の市民活動や、YES/NOの二つしか選択肢のない住民投票と異なり、たくさんの住民に行政機関へのアクセスする機会を与えるものとして、CSを得るための有効なツールとして活用できるものと考えられる。
(3) ドイツにおける自治体の取組(ハイデルベルグ市)
ハイデルベルグ市は人口約14万人。ドイツでも指折りの行革推進都市で、女性市長ヴェーバー氏は、市民代理人、市民事務所等、数々の行革アイデアを発案している。同市の特徴は、他の自治体が効率や節約に偏るのに対して、市民参加や職員参加にも配慮しており、次の3点に重点を置いている。なお、行革の推進にあたっては、行政活動を市民志向(顧客志向)に再編することを目的においており、経済性と管理能力の向上のため外部に委託せず、全て職員の手で解決している。