2] 行政プロセスに市民をいかに巻き込むか
プライオリティボードと呼ばれる市民による作業チームをつくり、専門家のグループと一緒になって市民自ら施策の指標地域づくりを行ったり、財源配分を市民ワークショップが行うなどの取組が行われている。
3] 指標の質をいかに向上させるか
指標の質の高さは、州全体の指標、各部局の指標、各地域政府の指標が有機的に連携し、さらに近隣自治体や企業等を競争相手とみなしてベンチマークしているかどうかで判断される。
(2) フロリダ州における取組
アメリカでの行政評価の成功例としては、オレゴン州やミネソタ州が有名であったが、ベンチマークを中心としたフロリダ州の改革は上述した3つの特徴全てを行っている事例として、最近注目を集めており、参考になる点も多いと思われるため、これを紹介する。
まず、取組の概略としては、政府の監視役で「GAPコミッション」と言われる市民による作業チームを結成し、7つの主要な領域(家族とコミュニティー、安全、学習、健康、経済、環境、政府)についてフロリダの生活水準標に基づく指標数値を2年に1回発行してもらい、それぞれについて到達目標値の設定や、目標値に向けてどの程度進んでいるかを示し、それを住民に公表することによって住民監視のもとに行政改革をすすめ住民満足を得るに至ったものである。
1] 市民作業チーム「GAPコミッション」
フロリダ州のベンチマークは263の指標から構成され、指標の数値は2年ごとに設定、改定されているが、これは市民作業チームGAP (The Government Accountability to the People)コミッションによって行われている。GAPコミッションは、議会に承認された組織で、民間人9人、公的部門6人で構成されており、企業経営者や市長、州政府部局長など州各界のリーダーからなっている。そして、その任務は、「地方政府活動の成果を測定する方法としてのベンチマークの提供」とされており、州政府に対して第三者の視点で活動し、フロリダ住民に対してアカウンタビリティーを達成できる反応のよい州政府の実現を目的としている。