(3) 現在までの成果と今後の予定
・遠隔診療は9カ所の病院において実施されており、高齢者の住民には好評で、安心感をもたらしていると考えられる。また、目に見える成果として、TV電話診療によって心臓病の早期発見につながった例が開始後3ヵ月で4件もあるとのことである。
・バイタルセンサーは65歳以上の世帯全てに設置したが、健康に自信がある高齢者住民の中には使用していないケースもあるとのことである。しかし、本人が健康状態等に不安を感じ、必要と感じたときにすぐ利用でき、保健婦から適切なアドバイスが受けられる仕組みとして、高齢者世帯全戸に配布する価値は十分にあると考えられる。
・村政懇談会等で得られた住民の意見としては、本事業を高く評価するものが多かったが、その理由として、過疎や少子・高齢化など暗い話題が多くなりがちな村からこのような明るいニュースが全国に向けて発信されることによって話題が増え、村に対する誇りも生まれたというような意見もあったとのことである。
(4) 今後の課題
・現在、周辺市町村と連携して地域情報化を推進するために、各市町村と会合の場を持っているとのことであり、より効率的・効果的に地域情報化施策が推進されることが期待される。
・今後、役場が発信するコンテンツを一層、充実させていく予定であるが、情報の収集と編集にはかなりの手間がかかるため、現在の人数で出来る範囲を見定めて、効率的に推進する考えとのことであった。