さらに、村の地域福祉センター内に設けられた在宅介護支援センターにも医療測定データ用PCを設置することにより、一人暮らしの高齢者や在宅介護支援を受けている高齢者等についても、きめ細かい介護サービスを提供している。
なお、バイタルセンサーは、「よく眠れましたか」、「食欲はありますか」、「動悸息切れはないですか」等の問いかけに対してYES/NOの回答をタッチパネルにより回答し、その後、血圧と心拍数を測定するシステムになっている為、操作は容易であり、電源を入れた際、画面に季節のあいさつや個人宛のメッセージを表示させ、コミュニケーションを図る工夫もされている。
○ テレビ電話を使っての遠隔診療
テレビ電話を通じて村外のかかりつけ医師の診察を受け、さらに希望者に対して薬を自宅まで配達するサービスである。現在4カ所の病院にTV電話とパソコンを設置してサービスを提供しており、今後ほかの医療機関に対しても拡大していく予定との事である。このシステムは村民の利便性向上だけでなく、かかりつけの医師にとっても当該患者の日々の測定データをバイタルセンサーとネットワークを介して参照できる上、テレビ電話で本人に直接話しかけることにより、ある程度、病状の変化の察知ができるため、過疎地住民に対する遠隔診療システムとして、十分な機能を果たしていると考えられる。
○ その他の活用について
医療・保健・福祉分野については、上記以外でもテレビ電話のVOD機能等を利用して様々な活用がなされている。