日本財団 図書館


2] コードによる突合

複数ファイルにある統一されていないコードで特定しマッチングする方法である。実データによる名寄せとは異なり、特定の方法は単純であり、突合率も高くなるというメリットがある。しかしながら、各ファイルの個人データのコードが統一されていないため、コード間の連結という作業が必要となる。

コード間の連結は2つのファイルのコード変換テーブルを作成する必要がある。この変換テーブル作成にあたって、2つのコード間に論理的な関係があって、システム的に変換できる場合は特に問題がないが、論理的には変換できない場合は、上記の氏名、生年月日等の2つのファイルに共通のデータで名寄せを行い、可能な限り多くのデータの変換テーブルをシステム的に作成し、それでマッチングできないデータについては、データ内容を見て、個々に手作業で変換テーブルを作成しなければならない。この方法が上記の実データによる名寄せと違う点は、一度変換テーブルを作成してしまえば、それ以降は自動的なマッチングができることにある。

上記のマッチング方法は、一度はマニュアル作業を含めた変換テーブル作成作業が伴うが、それができた後は住所変更ワンストップサービスにつながる可能性のある方法であるといえよう。コードの突合にあたっては、既存のコードを使うことから、新たにコードを制定し、付与する必要はない点は、以下の統一コードに比べた場合のメリットである。しかしながら、住所変更ワンストップサービスの場合は関連するファイル数が多くなり、作成する変換テーブルの数が増加するという問題がある。N個のファイルの変換テーブルはn(n-1)/2となり、nが大きくなるとテーブル数が大きく増加する。また、そのことは、ワンストップサービスの対象アプリケーションが追加される都度、各アプリケーション側で変換テーブルを作成する必要があることを意味する。

 

(2) 統一コードによる突合

マッチングの方法、問題点等は上記のコードによる突合と同じであるが、マッチング対象のファイルが多くなった場合、変換テーブルの数が少なくて済むというメリットがある。N個のファイルの変換テーブルは単純にn個で済む。そのことは、各アプリケーション側でそれぞれ共通コードヘの変換表を作成すればよいのであり、住所変更ワンストップサービスの対象アプリケーションを追加する場合に容易であることを意味する。

この方式のデメリットは、新たに統一コードを制定し、個人に漏れなく、重複なく付与しなければならないという作業が発生する。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION