3-2-1 北米
<アメリカ>
(NPR、NII)
1993年に発足した第一次クリントン・ゴア政権は、就任直後より「政府再構築(Reinventing Government)」のスローガンのもと、行政サービスの抜本的な見直しを開始し、同年9月には「全米業績評価(NPR: The National Performance Review)」を発表した。NPRにおいては、行政改革を可能にするには情報基盤整備が不可欠と指摘し、情報基盤の強化によって節減される経費の総額を5年間で6,500億円と試算した。
また同政権は、NPRタスクフォースの報告から間を置かず、国家情報基盤整備に関する構想として「全米情報基盤:(National Information Infrastructure: NII)」を発表した。NIIにおいては、情報産業が21世紀の成長産業であること、国家情報基盤の確立がアメリカ経済の復活につながるとして、政府の情報化施策の具体的な行動指針を示した。
NIIの中では、政府行動の原則と目標として、
・知的財産権の保護
・国民への情報アクセスの提供
・ネットワークセキュリティと信頼性確保
・公共アプリケーションに関する技術開発と民間企業支援
などを掲げている。
アメリカにおけるNII構想は、行政サービスのリエンジニアリングとそれに伴う情報化の流れの先駆けであった。これはその後「電子政府」構想として諸外国においても共通のコンセプトとして受け入れられており、今にいたるまで情報化ビジョンおよび施策の雛型となっている。
(電子政府実現に向けての取り組みと法の整備)
アメリカにおける電子政府実現に向けた取り組みについては、主に下記の3分野に関する取り組みがなされている。
1] 電子化による行政情報の開示