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加えて、氏名、住所にはJISの文字コードにない文字、いわゆる「外字」が使われている。とくに、住民基本台帳の氏名は戸籍の氏名を用いることとされているため、多くの異体字が外字として存在する。この外字については、各市町村がそれぞれ特有のコード化を行っていることに留意しなければならない。

住民基本台帳ネットワークシステムによって全国の市町村が情報交換を行うためには、この外字を統一的に扱える方式を新たに導入する必要がある。

外字を統一的に扱うための具体的な方式の一つとして、システムで使用する外字を含めた文字コード体系を「統一文字コード」として新たに設定する方法が考えられる。

しかし、外字がどれだけあるかは分かっていない。JIS第1水準及び第2水準に規定されている文字は約8千字であるが、多くの市町村では、それに加え2千から4千の外字を使用している。全国的に見た場合には、2万字あってもすべての外字をカバーすることは困難であると考えられている。戸籍のコンピュータ化が認められたときにも、いわゆる俗字等を一律に職権によって正字に変更することは認められなかった経緯がある。そのため、事実上使用できる文字数を制限することはできない。一つの氏名の中でコード化された文字と表示・印刷だけを行うことができるいわゆるイメージデータとしての文字とが混在することになる。

統一文字コードの制定が行われても、ネットワーク上の統一された文字コードと各市町村が既存住基システムで使用する文字コードとの変換を情報交換の都度CS上で行う必要がある。さらに、ネットワーク上の統一された文字と各市町村が既存住基システムで使用する文字との同定作業、コードの変換テーブルの作成は、システムの導入に先だってすべての市町村が行わなければならない。

2] 既存住基システムの改修

住基ネットの稼動に向け最も大きな負荷がかかるのは、運用形態の異なる既存住基システムを全国共通のシステムにつなぐための改修である。既存住基システムの改修を必要とするのは、主として次の事項である。

(a) 住民票の記載事項に住民票コードが追加されたことに伴う改修

住民票の記載事項に住民票コードが追加されることに伴い、住民票コードの付番、住民への通知及び使用できる住民票コード(いわゆる「空きコード」)を管理する機能が追加される。

 

 

 

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