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日本の提案は受け入れられ、次のSC 6 Resolution 3が選択された。

SC 6 Resolution 3:

It is recommended that Japan's proposal "Transmitting Heading Devices(THD)" should be circulated for balloting by SC 6 P-members to be made a work item of ISO/TC8/SC6.

 

5.8 第45回 IMO/NAV(航海小委員会)報告

本年9月に開催された第45回IMO/NAVの審議内容について、ISOを代表して出席した庄司氏から、SC 6 N50(添付資料14参照)により、SC 6関連の事項について、次のような報告があった。

(1) 航海機器と配置に関する人間工学的基準

今回の審議は新SOLAS V章改定に関係深い事項について急がなければならないという事情があったため、本件は時間の関係からターゲットをもう一年延ばすこととなった。また、これを基準とせず、ガイドラインとすることで合意された。

(2) 全世界的航法システム

欧州各国より「欧州のGNSS Maritime Advisory Forumの報告」が行なわれ、各国はこの報告を基に IMO決議 A.860(20)の見直しと改定を行なうよう要請された。

(3) 船載衛星航法受信機の性能基準の改正

IEC 提出の文書の説明の後討論が行われ、Drafting GroupにおいてIMO決議A.819(19):船載GPS受信機の性能基準、MSC53(66):船載GLONASS受信機の性能基準、MSC64(67)Annex:船載DGPS及びDGLONASS海上無線ビーコン受信機の性能基準の改正案が作成され、次回NAV46で検討されることとなった。

(4) 高速船用夜間暗視装置の性能基準

NAV 45/7 ANNEX 1 の性能基準案をベースとして、今回ISO提出の一部改正提案を取り入れながら、規定の整合性及び明確化を図って訂正が行われ、基準案が作成され合意された。

(5) 昼間信号灯の性能基準

NAV 45/7 ANNEX 2 の性能基準案をベースとして審議が行われ、一部修正の後、基準案が作成された。この基準の発行は、既存の機器の一部改正で済むため、この発行日は2002年7月1日となった。

(6) 船速航程計の性能基準の改正

船速航程計の性能基準決議IMO A.824(19)の改正に関し、IEC、英国及びスウェーデン提出文書の審議が行われ、基準案が作成された。この基準案は、新SOLAS V章に合わせて2002年7月1日以降に搭載されるものに適用されることとなった。

(7) 小型船に取付けるレーダリフレクタ

現行の規則では、100GT以下の船には10m2以上のレーダクロスセクションを持つレーダリフレクタを掲げることになっている。新SOLAS案では、第20規則 1.2.7項で規定されている。

この規定内容について、CIRM(国際海上無線通信委員会)から文書が提出され検討の後、150GT以下の船にリフレクタを掲げるべきことは同意されたものの、100m2の妥当性には疑問が指摘され、同規則に数値を明示することを避け、1.2.7項は次のように訂正された。

1.2.7 if less than 150 gross tonnage and if applicable, a radar reflector, or other means to enable detection by ships navigating by radar at either 9 or 3 GHz:

 

 

 

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