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5.5.10 NWIP: Searchlights for High Speed Craftについて

ドイツ提案の本件については、SC6N39(添付資料11参照)に示すNWIPの投票結果、SC 6のwork itemとすることが承認(WI 17784)された旨SC 6事務局から報告があった。

なお、SC 6事務局から、欠席したドイツに替わって、ドイツから提出されたStatus report(添付資料6参照)を披露した。

 

5.5.11 Track control systemsについて

本件はIEC/TC80との共同プロジェクトとして、IEC/TC80側で作成したdraftに対して、ISO/TC8/SC6側が意見を提出するという方法で原案審議を進めている。本件は原案審議が遅れており、2000年1月にはISO/CDとしてSC 6メンバーに投票のための回章を行う予定。DIS投票は2000年4月になる予定であるとの連絡をIEC側から受け取っている旨、SC 6事務局から報告があった。

なお、IEC/TC80の代表として出席している片山氏から審議中の同原案の概要説明があった。

 

5.6 SC 6の作業計画について

SC 6事務局から、SC 6 N48(添付資料12参照)により、当面次の項目についてISO規格を作成する予定である旨説明があった。

(1) 既発行済みの磁気コンパス関係規格及び現在審議中のコンパス規格が発行された後、2000年のSOLAS規則第V章の改正に合わせて、これらの規格を「操舵用磁気コンパス(steering compasses)の性能規格」と「操舵用磁気コンパスの試験規格」の2つに整理統合した規格

(2) THD(Transmitting Heading Device:船首方位装置)

(3) Performance standard of pelorus(方位測定用 pelorus の性能規格)

(4) Gyro-compasses for small ships(小型船用ジャイロコンパス)

(5) Turn rate meter(回転角速度計)

デンマーク代表から、小型船用のジャイロコンパスをISOとして既に提案しているのかとの質問があり、飯島議長から今後の提案である旨の回答があった。

以上の説明により、SC 6事務局の提案は承認され、次のSC 6 Resolution 2が採択された。

SC 6 Resolution 2:

"Future plans for review of existing SC 6 standards", SC 6 N48 was presented and agreed upon.

 

5.7 新規標準化項目について

日本代表から、資料SC 6 N49(添付資料13参照)によりSC 6の新規標準化項目として、THD(船首方位装置)を、近々のうちに提案する予定である旨次のような説明があった。

SOLAS第V章の改正に当たって、第44回IMO/NAVでは500G/T未満300G/T以上の船舶に対する方位センサ機器としてTMHD(Transmitting Magnetic Heading Devices)の性能基準を採択した。(SOLASの改正に伴い、全ての客船と300G/T以上の船舶には、RADAR、EPA及びAISの搭載を要求しており、これらの機器には真方位の情報が求められる。)

500G/T以上の船舶には、IMO Res.A.424(XI)及びISO 8728で規定されているジャイロコンパスが適用できるが、主として300G/Tから500G/T以下の船舶に適用されるであろうTMHDの場合、地磁気を利用したものであるため、修正装置なしで直接これらの装置が要求する真方位信号を供給できない。

日本の専門家グループで検討の結果、真方位入力機器を地磁気を利用した機器に限定すると、現在の技術の活用と、将来技術の発展を阻止するおそれがあるところから、地磁気にこだわらない方位信号供給機器として、THDのISO規格を作成する必要があると考える。

 

 

 

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