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第45回IMO/NAV(国際海事機関/航行安全小委員会)会議

出席報告書

財団法人日本船舶標準協会

 

まえがき

第45回IMO/NAV小委員会は、平成11年9月20目から25日まで、ロンドンのIMO本部において開催された。今回の会議には、57ケ国から228名、26の関連団体から75名、総計303名に及ぶ代表団が出席した。

今回の会議では、現在ISO/TC8/SC6/WG5(国際標準化機構/船舶及び海洋技術専門委員会/航海分科委員会/夜間暗視装置作業委員会)で審議中の「高速船用夜間暗視装置の性能基準」をはじめ、「磁気コンパスの自差修正」、「小型船用レーダリフレクタ」などの、ISO/TC8/SC6に関連する事項の審議が行われた。

そこで、「IMOの性能基準とISO規格との整合」及び「IMOの性能基準にISOの意見を反映させる」ため、前ISO/TC8/SC6議長の庄司和民氏(東京商船大学 名誉教授)がISO代表として出席したので、以下にこの小委員会における航海機器関連の審議状況等について報告する。

なお、詳細は添付資料2:Techical Working Group報告(NAV45/WP.2)を参照のこと。

 

1. 開催年月日

1999年9月20日(月)〜25日(金)

 

2. 開催場所IMO本部会議室

4 Albert Embankment, London SE1, 7SR, London, U.K.

 

3. 審議事項

3.1 航海機器と配置に関する人間工学的基準

この基準案(NAV45/6)について多くのコメントがあったが、今回の審議は新SOLAS V章改定に関係探い事項について急がなければならず、時間の関係からターゲットをもう一年延ばすこととなった。また、これを基準とせず、ガイドラインとすることで合意され、この趣旨のもとに各国は次回NAV46に向けて検討し、コメントを提出するとともに、次回NAV小委員会で審議することとなった(添付資料4:船橋機器と配置に関する人間工学的基準ガイドライン案(NAV45/6参照))。

関連ISO規格等:ISO/CD14612 Ships bridge layout and associated equipment for one person operation-Requirement and guidelines.

3.2 全世界的航法システム

欧州各国より提出された、「欧州のGNSS Maritime Advisory Forumの報告書が添付された文書(NAV/45/7/4)」の説明が行なわれた。各国はこの資料を基にIMO決議A.860(20)の見直しと改定を行なうよう要請された(添付資料2参照)。

今後IECで関連規格の改正が必要となる。

3.3 ディファレンシャルシステム運用の困難性:

IALA(国際航路標識協会)よりこの件に関するIALAでの検討結果の概要が報告された。現行のIMO決議A.815(19)(全世界的無線航法システム)の要件を満足することが困難な国がある事実を考慮し、IALAにIMO決議A.815(19)を分析してIMOに報告するよう申し入れることとなった。(添付資料2参照)

今後IECで関連規格の改正が必要となる。

 

 

 

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