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ですから、当たっていれば2回こころに刻まれますし、違っていればその違いがはっきりするということです。

もうひとつは、話し手が自分の話のポイントの裏付けにどのようなことを使っているのか、事実はどこにあるのかと考えながら聞くということ、さらに話し手の言っていることを反すうしてみるということです。それを通じて自分の理解力を確認したり、話された内容を繰り返してみることで、内容のこともより深く理解することができる。それを傾聴指数といいます。

相手の話をきちんと聞くというこの傾聴指数を上げていくためには、いまの3つを繰り返していく。そうすると記憶に残る聞き方ができるようになります。

 

受け入れ、聞いてくれる

 

次に、コミュニケーションの壁になるものは何かを探るために、5年かけて数千人の調査をした学者の報告がありますので、それを中心にしてお話をしようと思います。

アメリカのある大学病院の外来で大勢の患者に、「あなたにとっていい医者とはどういう医者か」というアンケート調査をしたことがあります。

どういう医者がいいという答えが出たと思いますか。

「話をさえぎらないで最後まで聞いてくれる……」

ありがとうございました。大体そのとおりです。患者の反応は、「話を聞きながらうなずいてくれる医者」でした。

 

 

 

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