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その人がいたら、なるべく遠くに離れるのです。「ノー」と言えない理由は、あとで仕事上のことで仕返しされるかもしれないとか、あるいは批判されるかもしれないとかという恐れからかもしれません。ある場合には意識的にそのようなことをしなくとも、自然にそのような人から足が遠のくかもしれません。それは遠のくことによって、距離というバウンドリーができるからです。

しかし、いつもそういう距離的なバウンドリーだけに頼ると明確に「ノー」と言わないで逃げるか遠ざかってしまい、非常に不自由な生活を強いられてしまいます。したがって、この間に内面のバウンドリーを確立することが大切です。でも、どうしても初めからその人とのバウンドリーが築いていけないのなら、バウンドリーを築くためには時間がかかりますから、そのときに一時的に距離をおいてバウンドリーをそこに築くことは悪いことではないのです。これが地理的距離です。

 

4) 時間

4番目の具体例は“時間をおくこと”です時間をおくと、バウンドリーができます。本当はノーなのに、「ノー」とは言えないとします。明確に「ノー」と言えない場合には、それこそ「少し考えさせて下さい」とか、あるいは「3日後に返事をします」という形で、時間をおくことによってバウンドリーが形成されますから、その間に直接話すのがむずかしければ、手紙を書くとか、電話をするという方法で「ノー」と言えばいいわけです。

すぐには言いにくいという自分の性格を知っているのであれば、時間をおくことがバウンドリーを築くことですので、その間にきちんと考えて、それから明確にノーであれば、「ノー」という返事をしていくことによって、バウンドリーを築くことが可能です。

 

 

 

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