日本財団 図書館

共通ヘッダを読みとばす


Top > 社会科学 > 社会 > 成果物情報

新しいかたちの自立の実践?バウンドリ?の確立を通して?

 事業名 保健医療に関する教育及び調査研究
 団体名 ライフ・プランニング・センター 注目度注目度5


しかし、それを国際関係で使うと、「検討する」というのは相当前向きな意味なのです。検討したら、必ずその返事を出さなければなりませんが、日本の場合には「検討します」と言って、あとは何も言いません。一体いつ返事がくるのだろうと待っているけれども、なかなかきません。問い合わせるとそんなことを言ったかどうかも忘れており、あとで問題が生じてくることにもなりかねません。はっきりと「ノー」を言わないために、つい延ばしてしまう。同じ日本人同士だと「ノー」なのだということがわかります。日本人同士の場合、バウンドリーがお互いに明確でないと、言葉をあいまいにすることによってバウンドリーを自然に築こうとします。しかし、それはお互いによく知っているもの同士であればいいのですが、外交関係とか、あるいは正式な契約のときには、言葉を明確にしないと、相手に誤解を与えてしまいます。そして、現代社会では国際化の波と日本の伝統的基盤が徐々に変動し、あいまいにすることでは自然のバウンドリーが十分に築けなくなりつつあります。言葉で自らの意志や考えを明確にして伝えないと変化に対応することが困難になっています。

バウンドリーが十分に確立しているかどうかを自分で知るためには、ノーのときはどの程度はっきりと「ノー」と言っているかどうかをチェックするとわかります。

 

3) 地理的距離

第3番目のバウンドリーの具体例は、“地理的に離れる”ということです。離れると、人と人との間にバウンドリーが自然に築かれます。「ノー」と言えない人がいるとします。それでも「ノー」と言わなければならないようなときには、なるべくその人には近づかないことです。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






サイトに関するご意見・ご質問・お問合せ   サイトマップ   個人情報保護

日本財団会長笹川陽平ブログはこちら

日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION



ランキング
注目度とは?
成果物アクセスランキング
301位
(35,690成果物中)

成果物アクセス数
39,961

集計期間:成果物公開〜現在
更新日: 2023年6月10日

関連する他の成果物

1.こころを癒す?ホスピスケアとボランティア?
2.医療場面におけるコミュニケーション・スキル
3.生活医学シリーズNo.125「摂食障害(拒食と過食)の理解と家族の対応」
4.生活医学シリーズNo.126「上手な医療のかかり方」
5.生活医学シリーズNo.127「腰痛を治し、再発を予防する生活習慣」
6.生活医学シリーズNo.128「喫煙:21世紀の疫病」
7.生活医学シリーズNo.129「訪問看護婦・ヘルパーの家庭訪問時の心がまえ」
8.ピースハウスホスピス教育研究所?業績年報1999?
9.保育所外国人保育実践セミナー
  [ 同じカテゴリの成果物 ]


アンケートにご協力
御願いします

この成果物は
お役に立ちましたか?


とても役に立った
まあまあ
普通
いまいち
全く役に立たなかった


この成果物をどのような
目的でご覧になりましたか?


レポート等の作成の
参考資料として
研究の一助として
関係者として参照した
興味があったので
間違って辿り着いただけ


ご意見・ご感想

ここで入力されたご質問・資料請求には、ご回答できません。






その他・お問い合わせ
ご質問は こちら から