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フィリピン保健省訪問

 

盛沢山のスケジュールのため、最後のDOHに到着した頃にはやや疲労気味。しかし、communicable disease control serviceでフィリピンの伝統的菓子である揚げバナナのもてなしを受け、その素朴な味わいにフィリピン人の暖かさを改めて感じた一日だった。

(文責:水主川純 宗村紀子)

 

○3月10日 今日の一言

山 本:ハンセン病の患者さんへの差別はまだあるけれど、家族の支えに明るさを感じた。

田 畑:ハンセン病の患者さんとお話しでき、なんともいえない複雑な気持ちになった。

本 庄:ハンセン病のおばあちゃんが、カラーサインペンだけで綺麗なキリストやマリア様などのスケッチを描いていました。20ペソで買いました。しわくちゃの獅子様顔貌は思ったほど恐いものではありません。深い目をしていました。

木 村:ハンセン病の患者さんと接することができ、嬉しかったです。ただ同年代の患者さんもいることに驚きました。

白 石:日本ではほとんど見られなくなった疾患も開発途上国の人々(世界の多くの人口を占める人々)にとってはまだまだ大きな問題である。こういう世界の現実を考えると、日本におけるHigh-tech医学教育がこれにどう対応できるのかとても疑問に思った。もっと感染症についての医学教育も日本の学校ですべきだと思う。

天 川:ハンセン病の患者さんと間近に接してみて、患者さんの苦しみの一部がわかったような気がしました。でもまだまだ、だなーと感じました。

炭 谷:ハンセン病の患者さんと接することができ、良い経験になりました。

 堤 :日本ではひどい後遺症がある人は見ませんでしたがホセ・ロドリゲスでは見られて、日本との違いを感じました。

山 中:日本とフィリピンのハンセン病の患者さんは大分違っていました。

福 地:世界各国の保健医療政策上のpriorityを調べてみたいな。

長谷川:日本に帰りたいよぉ

鈴 木:体調を崩し、休んでしまいました。申し訳ありません。

宗 村:今日は様々な人たちとコミュニケートできて、何を書いて良いのかわからないくらいです。今よみがえってくる顔は、ホセ・ロドリゲスでお話ししたクチオのおばあさんとヘルス・センターで昨日出産したお母さんの顔です。お母さんはその生まれたばかりの息子に将来は技術者になって欲しい、と言ってました。

水主川:赤ちゃんとお母さんが寄り添っている光景はやはりどこの国でもいいですね。

 

 

 

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